いつも大変お世話になっております!

サークルNBOのオゴロゴロンです!


こちらのブログでは、
ゲームマーケット2022年春で初めて頒布いたします「稟議王〜ハンコの時代は終わらない〜」の
遊び方について、ご説明いたします。

目次

1.ゲームの準備
2.始業フェイズ
3.打合せフェイズ
4.業務遂行フェイズ
5.終業フェイズ


FAQはこちら
部署ごとの特殊能力の解説はこちら

1.ゲームの準備

1-1.辞令の交付

まず、稟議王には以下のコンポーネントが内蔵されています。

最初の準備として、「辞令カード」を各プレイヤーにランダムで配付します。

その結果、プレイヤーごとの所属部署が決まり、
社内政治における力関係が確定します。


例えば、営業部のプレイヤーなら「まぁ、顧客が言ってるわけですから……ね?」

と生産ラインに圧力をかけられますので、製造部のプレイヤーに対して優位に立ちます。


この優位・劣位の関係は、稟議王の醍醐味である
「業務の押し付け」のタイミングで影響してきますが、この点は追ってご紹介します。



1-2.業務の割り振り

次に「業務遂行カード」を同じくランダムに2枚ずつ、各プレイヤーに配付します。


それぞれがどんな仕事を抱えているかは、社内政治の駆け引きの上で重要な情報ですから、

この2枚のカードは非公開として、各プレイヤーの手札になります。


残りの業務遂行カードは、裏向きで伏せておいて、山札になります。

これで、稟議王のゲームの準備は完了です!


……とっても簡単ですよね?

未経験者歓迎!どなたでも遊べる、アットホームなゲームです★


なお、残りのコンポーネントは、以下の画像を参考に配置してください。


2.始業フェイズ

ゲームの準備が完了したら、直近の仕事で一番理不尽な目にあったプレイヤーから、
ゲームをスタートします。


……え?特にそんなプレイヤーはいない?本当ですか?よく思い出してください。

(全員がホワイト企業戦士だった場合は、じゃんけんとかで決めると良いんじゃないでしょうか)


スタートプレイヤーになった方は、「始業フェイズ」から順番に、

自分のターンを進めていただきます。


始業フェイズでは、業務遂行カードを1枚ドローしてください。


……もう2枚も業務があるのにまだ引くのか、と?

出社した時に仕事が増えていないことが、一度でもありましたか?


3.打合せフェイズ

次は「打合せフェイズ」です。

ここでは「同僚カード」について、以下の2つの処理を行います。


3-(1) 既に召喚されている同僚カードの効果の発動

始業フェイズの時点で召喚されていた同僚カードについて、効果を発動します。

例えば「中堅社員」が召喚済みであれば、ここで稟議ポイントを1ポイント獲得します。

なお、次の3-(2) の手順では、新しく同僚カードを召喚できますが、
召喚されたばかりの同僚は、まだ職場に馴染んでいませんから、
社内政治の空気感が読めません。
したがって、召喚したターンには、効果を発動できないのです。


また、全ての同僚がプレイヤーの味方ではありません……

主に他部署から押し付けられて、恐ろしい活躍をする
「同僚カード扱いの業務遂行カード」についても、このタイミングで効果が発動します。


1人だけ、例を挙げておきますね……


3-(2) 新しい同僚カードの新規召喚または生贄召喚
全ての同僚カードの効果を発動し終えたら、

「新入社員」の新規召喚、または「中堅社員」・「優秀社員」の生贄召喚を、

最大1枚まで行うことができます。


これらの同僚カードは、自分の場に合計3名まで召喚することができます。

なお、同僚カードの効果は必ず発動しますが、召喚は行わないことも可能です。


最初に召喚できるのは、ノーコストで呼び出せる「新入社員」だけです。

ただ新入社員は、まだ社内政治のイロハを理解していないので、

何名召喚したところで、稟議ポイントは稼いできてくれません。


そこで、「新入社員」から「中堅社員」へと進化(生贄召喚)してもらったり、

あるいは、「新入社員」2枚を生贄に「優秀社員」を召喚することで、

稟議ポイントを稼いでくれる同僚を増やすことが、大事になってきます。


……2人の新入社員のうち1人は、どこに行ったのか?

あなたのような勘のいいサラリーマンは嫌いですよ?



4.業務遂行フェイズ

次はいよいよ、稟議王を目指す上での最重要フェイズである、

「業務遂行フェイズ」が始まります。


業務遂行フェイズでは、以下の3つの行動のうちから、

いずれか1つだけを選択して、必ず実行しなければなりません。


①業務遂行カードを自ら使用する

②業務遂行カードを他のプレイヤーに押し付けて使用させる

③稟議ポイント[RP]を上司の承認印と交換する


ではここから、3つの行動について具体例を挙げながら説明していきます。


① 業務遂行カードの使用

基本的には、始業フェイズで自分に回ってきた業務は、

自ら遂行した方が上司の覚えも良いはずです。


ですから、自分にとって有利になる可能性のあるカードは、

積極的に使用していきましょう。


例えば、以下の「事前説明」です。


皆さんも、課長から稟議書を回議してもらう前に、

その上の部長のところへ、直接補足説明に行かれたことがあったりしませんか?


「そいつが上司のおぼしめしなら、稟議はなんのためにあるんだ」

……哲学的な命題ですね。


しかも、説明のしかた、または部長の機嫌のいずれかがマズかった場合

(=サイコロを振って5or6だった場合)には、

提案することすら許されないので、RPを稼ぐことはできません。


もちろん、サイコロの目の影響を受けない業務遂行カードもありますが、

仕事の成否は実力だけでは決まりませんからね……



② 業務遂行カードの押し付け

さて「事前説明」は、失敗したとしても

何の成果も挙げられなかっただけで済みますが、

業務遂行カードの中には、明確なマイナス効果を持つカードもあります。


例えば、こちらの「クレーム処理」です。


このカードを自ら使用してしまうと、

次のターンが丸ごとスキップされてしまいます。


結果として、社内政治において他のプレイヤーに

圧倒的な遅れを取ってしまいますので、

何とかして仕事を押し付けたいところです。


この業務の押し付けが成功するかどうかには、

サイコロの目と、所属部署ごとの力関係が影響してきます。


例えば、営業部のプレイヤーなら「すみません、顧客からのクレームなんですけど、

製品の詳細については、ちょっと当方では分かりかねるものですから……ね?」

と生産ラインに押し込むことに慣れている(※個人の感想です)ので、

製造部のプレイヤーに対して押し付けやすくなっています。

もちろん、特定の部署だけ立場が弱いということはありません。
基本の3部署は、以下のような3すくみの優劣関係になっています。

1


さらに、「どこの部署にも仕事を押し付けやすいが、

逆に押し付けられやすくもある」総務人事部など、

様々な特徴を持つ部署同士が火花を散らす……そんな社内環境になっています。


2

なお、稟議王というゲームの中では、競合他社の陰は見えてきません。

非常にドメスティックな環境の中で、雌雄を決していただきます。



4-Ex.「即時使用カード」

さて、繰り返しのご説明になりますが、
業務遂行フェイズでは、以下の3つの行動のうちから、
いずれか1つだけを選択して、必ず実行しなければなりません。


①業務遂行カードを自ら使用する

②業務遂行カードを他のプレイヤーに押し付けて使用させる

③稟議ポイント[RP]を上司の承認印と交換する


このうち、「①業務遂行カードの使用」は、

稟議ポイント[RP]を獲得できる、など

自分に有利な効果のカードを使っていくアクションです。



一方で、「②業務遂行カードの押し付け」は、

自分では使いたくないカードや、

相手を邪魔できるカードなどを無理やり使わせ、

他のプレイヤー側で効果を発動させるアクションです。


ですから、基本的には

「真面目に業務をするより、邪魔した方が今は得だな」とか、

「あいつ部長の覚えがめでてぇな……潰すか?」といった

場面において、戦略的に行うべきアクションです。



しかし、会社における業務というのは、

自分が考えるベストな時期・手順において

遂行できるものとは限りません……


先ほどご紹介した「クレーム処理」は、

カードデザインが赤色になっており、

「即時使用」というテキストが明記されています。


このような「即時使用カード」は、

稟議王の業務遂行カードの中で4枚だけ存在する、

何よりも優先して遂行されるべき業務です。



したがって、これらのカードをドローしたプレイヤーは、

他の業務遂行カードを持っていたとしても、即時使用カードを

「①自ら使う」か「②誰かに押し付ける」必要があります。


……「③承認印の獲得」はできないのか?

ハンコ押してもらってる場合だと思います?


なお、即時使用カードの中には、

全てのプレイヤーに等しく理不尽をもたらし、

自ら使おうが誰かに押し付けようが結果は変わらない、

というものもあります。


そうしたカードを引いた時は、諦めて粛々と取り組んでください。

(例:不本意なワークシェアリング)


-③ 承認印の獲得(RPとの交換)

業務遂行フェイズの最後の選択肢が、承認印の獲得です。

「稟議王」になるための勝利条件は、あくまでも社長印を取得することです。


社内政治の小競り合いが楽しくなって本来の目的を見失うと、

第三者に出し抜かれることも少なくありません。


業務ばかりせず、きちんとハンコも集めてください。

……私は、間違った説明はしていません。


えっ、定常業務をこなした上で、ハンコも獲得できないか、ですって?

やたがらす人材とかマルチタスク処理者とか、令和のおとぎ話に過ぎませんよ?


このように、業務遂行フェイズで選択できる行動は常に1つだけですから、

「稟議王」を目指す上では、どの業務をして・どうやってRPを稼ぎ・

いつハンコをもらうか、などの状況判断が、カギになります


決め手のタイミングで即時使用カードを

ドローしないように祈りながら、最善を尽くしてください。


5.終業フェイズ

最後の終業フェイズでは、手札枚数の調整を行います。


業務を1人で抱えるとキャパオーバーになりますから、

手札の業務遂行カードが4枚以上になった場合は、

3枚になるようランダムに(≠選択して)廃棄する必要があります。


業務量がキャパオーバーになるのは、

ハンコ取得を優先して業務がおそろかになった場合や、

業務遂行カードの効果で手札が増えていた場合などです。


(参考:出張手当)


しかし、適当な業務を闇へ葬ったはずなのに、

会社は今日も平常運転……日本企業の七不思議の一つですね。


以上、ここまでの4つのフェイズを合わせて1つのターンとし、

プレイヤーごとにターンを回していく中で、

社長の承認印を最も早く獲得したプレイヤーが勝者となり、

「稟議王」を名乗ることを許されます。


これで、稟議王の遊び方説明は終了です。


次回以降のブログでは、各種カードの補足説明や、

「稟議王」を目指す上での社内政治のコツなどについて、ご紹介する予定です。

またご覧くださいますと幸いです!



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